わたしらしい働き方
~社外兼業・育児休業~

企業として持続的に成長していくためには、多様な人財の活躍が不可欠です。
その信念にもとづき、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの推進に取り組んでいる横浜銀行。
ウェルビーイングの実現に向けて自分らしく働くための制度を活用している3名に
キャリア・イノベーション支援制度と育児支援制度について話してもらいました。

人財部 企画グループ
2003年入行

D.K

当行行員の配偶者と家事・育児をシェア。週に3日は定時で仕事を終え、学童・保育園への迎えと家事全般を担当する。人財部企画グループでの仕事は人事制度の設計、人事関連規定の新設・改訂など。現在は自ら創設にかかわり2021年にスタートした「社外兼業制度」を利用し、週1日は取引先のメディア企業に勤務。

地域戦略統括部
2000年入行

M.S

2008年と2015年に産休・育休を取得。2度目の復帰後はワークライフバランス支援勤務制度(勤務時間を短縮)を活用して育児と仕事を両立し、学びの場や異業種交流にも積極的に参加。テレワーク勤務制度の導入にもかかわる。休日は家族との時間を大切にする一方、ジムで筋トレに励む。

横浜駅前支店 個人渉外
2014年入行

S.E

大船支店で個人渉外の課長代理を務めていた2021年に産休・育休を取得。保育園がすぐに見つかったため半年後に横浜駅前支店に復帰。現在はフレックスタイム制を活用して勤務。アパートローンを中心にコンサルティングをおこなっている。休日は離乳食をつくり家族と過ごす時間が癒しとなっている。

※紹介行員のインタビュー内容・所属等は取材当時のものになります

Session 1

勉強したい。他社で経験を積みたい。
堂々と胸を張って言える銀行になった。

2021年10月にスタートした
キャリア・イノベーション支援制度について
聞かせてください。
K:制度の柱は『自己成長』のための『社外兼業』『副業』『学び』です。社会的に注目されているテーマですが、毎年実施している従業員の意識調査でも就業意識の変化は明らかで、個別に相談を受ける機会も増えていたので制度設計を進めてきました。自分のキャリアを自ら切り拓く『キャリア・オーナーシップ』の風土を醸成させることも目的のひとつです。二人はどう受け止めていますか?
E:『社外兼業』『副業』はリスクが高く、銀行では難しいと思っていたので驚きました。イメージとしては税理士法人や不動産会社でしょうか。こうした関連分野で経験できれば、お客さまにリアリティのある提案ができますし、営業担当として自分自身大きく成長できると思います。
S:外部環境が大きく変化するなか、社外でさまざまな経験をすることは業務への気づきや新しい発想が生まれるほか、自身の成長にもつながると思います。『社外兼業』『副業』が可能になったことで、キャリア開発やスキルアップの機会をより一層得やすくなり、組織のイノベーションがもたらされると期待しています。

E:『社外兼業』の第一号はKさんですよね。どんな仕事をしているんですか?
K:毎週火曜日に取引先のメディア企業の経営戦略室に勤務しています。横浜銀行の人財部とはまったく違う仕事なので刺激を受ける機会が多く、人財部でも新しいことにチャレンジしたいという気持ちになりますね。もちろん、企業秘密に関わる情報へのアクセス等については細かな取り決めをしています。
E:『学び』についてはどんな分野、ケースを想定されたのですか?
K:たとえば、公認会計士、中小企業診断士、MBAなどですね。これまではこうした難易度の高い資格を本気で取得したいと思いながら「勉強したいから定時で帰ります」とは言えなくて諦めた人や、スクールや専門学校へ通うために退職した人がいたかもしれません。でも、これからは、学びの時間を誰にも遠慮することなく確保できます。

E:今は銀行業務検定だけで精一杯ですが、将来、本気で学びたいことができたとき「勉強していいんだよ」と背中を押してもらえるのは心強いですね。キャリアアップをめざして頑張ろうという気持ちになります。
S:同感です。お客さまのニーズは多様化、複雑化しています。高い専門性が必要な業務もあり、一定期間、『学び』に専念できるのはありがたいですね。適用条件は固まっているんですか?
K:『社外兼業』『副業』『学び』による自己成長を銀行や地域に還元できるもの、という基準を設けていますが、現時点では業種や資格の種類などで細かく分けることはしていません。その都度、人財部が申請内容を見て判断し、事例を蓄積しています。以前ならあらゆるリスクを想定して枠組みを固めたと思いますが、リスクをとりながらブラッシュアップするという柔軟なやり方が可能になったという面でも、横浜銀行は変わったと実感しています。







【キャリア・イノベーション支援制度の概要】

背景にあるのはデジタル化の進展、人生100年時代をはじめとする外部環境の変化と、従業員の就業意識の変化です。それをふまえて銀行業務以外の多様な経験を積む機会を拡充することにより、従業員の主体的なキャリア形成とこれまでのキャリア延長線上にはない成長を後押しし、人財の多様性・専門性を高めていくものです。

社外兼業
週2日以内、他社で勤務することが可能
副業
当行の就業時間外に、自ら事業を営むことが可能
イノベーション支援休職
一定時間休職して「学び」に専念することが可能
イノベーション支援勤務
原則時間外勤務をおこなわず、就業時間外の「学び」の時間を一定時間集中的に確保することが可能
産育休復職支援プログラム
育児休業中に受講する外部講座の費用補助や、自己学習等の取組みが顕著な場合は優先的に希望ポストへの配属を行う

Session 2

産休・育休の利用は、当事者にとっても
職場の人たちにとっても特別なことではない。

育児支援制度をどのように活用しましたか?
S:育児休業制度は2回、2度目は2年間取得。2度目の復帰時は第一希望の部署に配属されました。いずれはこの部署で仕事がしたいと思っていたことが実現して学びに対する意欲が高まり、家族に協力してもらい休日や勤務後にビジネススクールに通わせてもらいました。
E:私は半年足らずで復帰したので「早い」と驚かれました。保育園はすぐ見つかりましたし、1年も現場を離れると感覚を取り戻すのに時間がかかると思い、早期に復職しました。復職先は保育園の送迎に間に合う支店だったので、「心機一転がんばろう」という気持ちになれました。ありがたかったのは、復帰後の3ヵ月間、新規のお取引先開拓に専念させてもらったこと。支店長の配慮もあり、自分のペースで仕事の感覚を取り戻すことができました。

K:近年は男性行員の育児休業期間も延びています。私の場合は妻も横浜銀行の行員ですので最終的に妻が取得しましたが、二人目のときはどちらが取得すべきか真剣に話し合いました。そういう意味でも、産休・育休の利用は当事者にとっても、職場の人たちにとっても特別なことではなくなっていると思います。ただ、保育園に子どもを預けている当事者は今までどおりというわけにいかない。私は家事と子どもの送迎を妻とシェアしているので、少なくとも週に3日は定時で仕事を終えなければなりません。時間を無駄にできないという気持ちは自ずと強くなりますね。
S:そうですね。私は復帰から1年間はワークライフバランス支援勤務制度を活用していましたので、どうすれば16時10分に帰れるか、タスクと時間配分を考え、計画的に業務を進めました。職場の理解やサポートを前提にした姿勢ではいけないと考えていましたね。ただこれは、どちらかと言えばスパンの長い仕事が多い本部だからできたのかもしれません。Eさんのように支店でお客さまと向き合う仕事は、仲間のサポートが必要な場面も多いのでは?
E:考え方はSさんと同じですが、限られた時間(7:40〜16:40)のなかで成果を上げるのは想像以上に難しいですね。時間を忘れて仕事に打ち込んでしまう性格でもあり、課長、支店長と話をしながら試行錯誤を続けています。それでもようやく、私が獲得した案件を時間的な都合で誰かに引き継ぐことになっても、支店としての成果が上がるのならそれでいい、と前向きに考えられるようになってきました。




Session 3

在宅勤務とペーパーレス化によって
育児と仕事を両立する行員の負担を軽減。

テレワーク勤務制度は活用されていますか?
E:在宅勤務とペーパーレス化が定着したことによって、子どもの急病で仕事を休み、仲間に負担をかけることがほぼなくなりましたから、気持ちがすごく楽になりました。支店は現在のところ週に1日の実施ですが、渉外担当はお客さまとお会いするのが仕事なのでちょうどいいと思います。
S:わかります。私も急な在宅勤務に対応できるようノートパソコンは毎日持ち帰っています。こうした事前の準備があれば「明日の朝、子どもが熱を出したらどうしよう・・・」と考え不安になることはありません。在宅勤務制度によって時間や場所にとらわれず柔軟に働くことができるようになりましたし、育児と仕事の両立もますますしやすい環境になりました。デジタル化が進み、決裁などの業務も在宅勤務でできることが増えています。

K:本部は週2日を推奨していますね。私は仕事が企画業務なので、集中して作業したいときは在宅勤務にしています。また、子どもを迎えに行く日と在宅勤務の日を合わせる、という使い方もしています。妻も同じように利用していますので、夫婦でうまく仕事と育児の両立のために使えていると思います。
E:新人行員も在宅勤務は可能なのでしょうか?
S:可能です。ジョブローテーション形式のOJT中は、一人でできる仕事も限られていますから厳しいですが、研修はオンラインでの実施も交えており、一人一台在宅用のパソコンも貸与されています。

Session 4

「ワーク」と「ライフ」を大きくしていくことのできる銀行
これまでは不可能だったことにも挑戦できる。

学生の方へメッセージをお願いします。
S:横浜銀行は仕事と家庭を両立できる環境・制度はもちろん、自己の成長やパフォーマンスを最大化するためのキャリア開発・スキルアップ支援も充実しています。オープンカンパニーや行員座談会では「仕事でもプライベートでも輝きたい」という方に、そんな当行の魅力をしっかり伝えたいと思います。
E:今、仕事と育児を両立する自分の姿をイメージするのは難しいと思いますが、私自身は入社からここまで信じられないくらい早かったです。異動や時短勤務など、それまでとは違う環境、条件で働くことになったときに「これが成長の糧になる」と前向きに考えられる方と一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。
K:「ワーク」と「ライフ」は天秤のような関係で語られることが多いですが、私は「ライフ」のなかに「ワーク」があって、その両方を大きくしていくことができるのが横浜銀行だと思っています。キャリア・イノベーション支援制度がスタートし、これまでは不可能だったことに挑戦できるという楽しさもありますので、ぜひここであなたのライフプランを実現させてください。

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