育児と仕事の両立。キャリアアップ。社外兼業・副業。
横浜銀行の充実した支援制度を活用して、やりたかったことを実現した先輩たちに聞きました。
※紹介行員のインタビュー内容・所属等は取材当時のものになります
個人渉外 11年目
入行後はサービスアドバイザー(支店窓口での資産運用担当)として3支店を経験。入社7年目には、不動産の有効活用、事業継承、相続対策、所得税対策などのコンサルティングをおこなう個人渉外へキャリアチェンジ。このタイミングで育児支援制度を活用して2年間、産前・産後休暇と育児休業を取得しました。1年で復職する予定でしたが、当時はコロナ禍で子どもを保育園に預けるのが難しい状況。出産と育児を経験している先輩たちのアドバイスもあったので、期間を延長させていただきました。おかげで感動と驚きに満ちた初めての子育てを十分に楽しむことができました。
復職に向けての準備は「産育休復職支援プログラム」に則して進めました。休暇前のガイダンスで復職後に利用できる制度について学び、休暇中はオンラインセミナーや自宅学習システムを利用して復職後の働き方をイメージしていました。復職前には面談があり、働き方について何でも相談できましたので、復帰に際して不安はありませんでした。復帰当日に、保育園の送り迎えのためフレックスタイム制を活用し、柔軟な働き方をさせてもらうことを支店長に直接伝えました。快く受け入れていただき「応援します」と言ってもらえたのがうれしかったですね。
その後、異動した先でも柔軟な働き方で仕事と家庭の両立を継続しており、日常の勤務時間は保育園の送迎に合わせて8時40分〜17時30分。1時間単位で有給休暇を取得できる時間単位年休も活用しています。子どもや家族の急病で早退しなければならないときもありますのでとても助かっています。復職から2年が経った今、職場を見渡して変わったと思うのは男性行員も子どもが生まれると育児休業を取得しており、1か月以上の長期で取得する人もいらっしゃることです。そして私自身は「なりたい自分」をめざす女性の活躍を支援する指名型の研修でマネジメントやリーダーシップについて学び、各々のポジションで活躍する女性行員同士の横のつながりが築けました。また、外部研修の企画・運営などの活動にも自発的に参加しています。そういった活動を通じて、育児と子育ての両立をめざしている人のキャリア形成のサポートもしています。産育休を取得するとキャリアアップが遅れるのではないかと不安になる方もいるかもしれませんが、そんな心配は無用の職場です、と伝えたいですね。
個人渉外 6年目
私はこれまでに2回、育児休業を取得しています。最初は入社4年目で、期間は1か月間。私は妻の体調が思わしくなかったこともあり長期で育休を取得しました。横浜銀行では男性も最長2年間の育児休業を取得できます。多くのお客さまにご融資や資産運用のご提案、相続に関するコンサルティングをおこなう渉外担当が、長期間現場を離れるのは大きな不安もあり、また、先輩や後輩に負担をかけることにもなるので、かなり悩みました。決断できたのは「みんな育休の対応には慣れているから大丈夫。奥さんのそばにいてあげなさい」という上司の言葉があったからです。
2度目の育児休業取得は入行6年目で、期間は1週間程度でした。子どもが生まれたのは、国家資格のFP(フィナンシャルプランナー)1級の合格をめざして横浜銀行のコンサルティングスキルアップ養成コースで研修を受けていた時期です。個人渉外の仕事を続けるなかで、お客さまにもっと幅広い提案ができるようになりたいと思い、資格の取得をめざすことにしました。この研修は、就業時間を使って2か月間実施されるもの。その間は営業店での業務はなく、毎日定時に帰宅して子育てをしていましたので、育休は1週間程度で十分でした。難関資格の勉強と育児を両立する機会をいただいたうえに育休も取得できたのですから、上司や先輩、後輩に対しては感謝しかありません。これからきちんと恩返ししていきたいです。
育児休業を取得してよかったと思うことは二つあります。一つは子どもの成長を妻と一緒に実感できたこと。家事と育児を両立することの難しさもよくわかりました。もう一つは、私一人が1か月間抜けても、周囲のカバーのお陰で営業店の業績は揺るがないと知ったことです。横浜銀行で男性行員の育休取得率が高まっているのは、こうした体験を共有できているからでしょう。私自身も、後輩たちが育児休業を取ることに申し訳なさを感じなくてもいいように自分の体験をフィードバックして助けてあげたいと思っています。
法人渉外 6年目
私は大和支店で個人渉外を担当していた入行4年目に、行内公募制度を利用して法人渉外へのキャリアチェンジ研修を受講しました。応募動機は、個人渉外として不動産などの融資に携わるうち、あらゆる形態の融資案件を担当してみたいと考えるようになったからです。経営者の方に直接お会いしてお話をうかがい、課題解決のお手伝いができるようになれば、自身の将来の可能性も拡がる。そんな想いもあって手を挙げました。行内の風通しのよさは新入生の頃から感じていて、上司にはキャリア形成について随時相談をしてきましたが、背中を押していただいたときに改めて、横浜銀行を選んでよかったと思いました。
研修は、担当顧客の引き継ぎ完了後にスタートしました。期間は約1か月半で、その間は営業店での業務はありません。内容は、財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書など)の読み方と分析方法、融資審査に関する講義が中心でした。部分的に理解できるところもありましたが、個人渉外担当だった私にとっては初めて見聞きすることがほとんど。年次が近くて同じ目標を持つ5名の行員と一緒に受講したので、分からないところを教え合いながら理解度を高めていきました。研修終わりに近くのお店に集まって仕事やキャリアについて話をする機会もありました。
研修修了後は元々居た大和支店に戻り、法人渉外としてのキャリアをスタートしました。担当したお客さまは部品メーカーや不動産会社をはじめ約120社。長年に渡りメインバンクとして横浜銀行をご利用いただいている中堅・中小規模の会社がほとんどで、スムーズに引き継ぐことができました。今、こうして2年前を振り返って思うのは、手を挙げると決めたときほど大きな不安と重圧を感じたことはなかったということです。公募でのキャリアチャンジは、いわば銀行内で転職するようなもの。年次を重ねた分、求められることも多い気がしていました。それでもチャレンジに踏み切れたのは、同じ志を持つ人と一緒に本部で集中的に研修を受けられるという手厚い研修体系がある安心感からでした。同期の行員や営業店の先輩・後輩以外にも心を許せる仲間ができ、今に繋がっているという意味でも、実りある研修でした。
本部(ICT推進部) 4年目
法人渉外だった私が自ら希望してICT推進部への異動を叶えたのは入行3年目の夏です。挑戦を希望したのは、大学で習得した先端情報システム分野の知識を仕事で生かすためであり、渉外業務でさまざまな行内システムを使用するなかでユーザービリティやデザインの面で、自分だったらこんな改善を企画したいと考えるようになったことも理由の一つです。
その希望を叶えるために活用したのがフリーエージェント(FA)制度です。これは一定の要件を満たした行員が、キャリア実現にむけた挑戦のため希望する部署を指定してFA権を行使できるキャリア支援制度です。横浜銀行にはFA制度以外にもキャリア形成を支援するさまざまな制度がありますが、行内で「プラチナタレント認定対象資格」として認定されている高度資格を取得して、自身のスキルを証明することが最もシンプルで私に合っていると思いました。
設定されている多くの認定対象資格のなかで私が選択したのは「Google Cloud 認定資格 Professional 」です。これは銀行業務の根幹を支えるクラウドシステムの構築・運用の知識とスキルを証明する資格です。
いずれは本部で仕事がしたいという意思は営業店に配属された当初から伝えていましたので、資格を取得することについて上司に相談しました。すると「難関だけど頑張れよ、応援するから」と背中を押してくれました。
学習は就業時間後や休日を使って3か月間、独学で進めました。チャレンジしたいフィールドが明確で、なりたい自分も鮮明にイメージできていましたので、最後まで集中力が途切れることはありませんでした。
合格後、上司と先輩が自分のことのように喜んでくれたのがうれしかったですね。
資格取得後は「JOB FORUM」と呼ばれる行内セミナーに参加し、本部の部署と職種、仕事に対する理解を深めました。その後FA権を行使する意思を固め、異動希望先部署の上司との面談に進みました。
フリーエージェント制度では異動を希望する複数の部署との面談が可能なので、私はICT推進部とデジタル戦略部を選択しました。ICT推進部は、横浜銀行のあらゆる金融サービスを支える業務システムの設計・開発・運用をおこなう部署。
デジタル戦略部はデジタル技術によって新たな価値を創出し、社会や人々の生活向上に資するデジタルトランスフォーメーション(DX)を推し進める部署。この2つの部署は密接に関わっていますのでかなり迷いましたが、銀行業務全体の効率化や品質向上を、システム面から支えたいという思いからICT推進部に決めました。現在は行内データウェアハウス(DWH)の更改プロジェクトに参画するとともに資格取得時の学習を活かして顧客データ分析による課題解決に取り組んでいます。
目標はデータ分析とマネジメントの専門知識を深め、より高度なプロジェクトを担うこと。いずれは組織全体の成長に貢献できる人財になりたいですね。
法人渉外 9年目
2024年の3月からキャリア・イノベーション支援制度を活用し、副業として高校生・大学生向けの金融教育をスタートしました。手法は、無料で利用できるメディアプラットフォームを使ったコンテンツ配信。投資の基本やマーケットの動向、ビジネスにおけるお金の流れなど、金融リテラシーの向上に役立つ記事を就業時間外に作成し、月に2~3本のペースで投稿しています。副業として申請して許可を得たのは、金融教育を継続して続けていくためのベースを作りたかったからです。SNSなどを使って個人的に発信するよりも、正式に副業として銀行業務と両立させる方が制約が少なくメリットがあると感じ、この方法を選びました。
私は大学で教員免許を取得していたので、入行後も何らかの形で教育に携わりたいと考えていました。金融教育に強い使命感を覚えたのは、法人渉外として多くの経営者の方々と接し、資本力で豊かさは決まらないと学んだからです。しかし、これほど大切なことを日本の高校や大学では誰も教えてくれません。ならば教育と金融に携わってきた私がやるしかないと思いました。資本力と豊かさを分けて考えることができるようになれば、若くして金融詐欺被害に遭うことはなくなるかもしれない。さまざまな社会問題にも冷静に対応できるかもしれない。そんな気持ちで始めました。
現状はまだ、発信した記事が大きな反響につながっている訳ではありませんが、教育は長期的な目線で取り組むもの。やりたかったことができており、収益化が目的ではありませんので、当面はこのまま金融リテラシーの向上に役立つ記事の投稿を続けていくつもりです。もちろん、本業の法人渉外業務も全力で取り組んでいきます。私は現在、東京支店の渉外担当として、中堅・中小規模のお客さまのメインバンクとなるためのソリューション営業に力を入れています。運転資金の融資から、ビジネスマッチング、M&A、資産運用、専門家の紹介まで、あらゆる提案が可能なエリアですので、広い視野でものごとを捉え、大胆に行動できる人財に成長していきたいですね。